おうちで楽しむクラフトジン|香りを引き立てる飲み方&割り方7選

香りで旅する「クラフトジン」の世界へようこそ!

今、世界中で「クラフトジン」がすごいブームになっているのをご存知ですか?

昔は「カクテルでのベース用のお酒」や「ただ酔うためのお酒」というイメージがあったかもしれません。
しかし、今はまるで別物。
「飲む香水」と呼ばれるくらい、香り高くておしゃれなお酒に進化しているんです。

バーで飲むのも素敵ですが、実はお家で飲むのにもぴったり。
なぜなら、自分の好きな味や香りを自由に探せるから。

この記事では、初心者さんでも失敗しない、お家での「最高においしい楽しみ方」をご紹介します。


1. そもそも「クラフトジン」ってなに?

普通のジンと何が違うの?
一番の違いは「自由さ」と「その土地らしさ」です。

ルールに縛られない、自由な素材使い

昔ながらのジンは「ジュニパーベリー(ヒノキのような香りの木の実)」の香りが主役というルールがありました。

でも、最近のクラフトジンはもっと自由な発想で作られるようになりました。
ジュニパーベリーを使いつつ、その土地のフルーツ、お花、スパイス、 日本ならお茶や山椒、昆布など、ユニークな素材(ボタニカル)をたっぷり使っています。

ベースになるお酒の違いも楽しい

香りをつける前の「ベースのお酒」にも個性があります。

  • 穀物ベース: すっきりしていて、素材の香りが引き立つ。
  • お米ベース: 日本のジンに多い。甘みがあって口当たりが柔らかい。
  • ブドウやリンゴベース: フルーティーで華やか。

「これは何から作られているのかな?」とラベルを見るのも楽しみの一つです。

自分好みのクラフトジンの選び方はこちらの記事で


2. お家がバーに変わる「3つのポイント」

高い道具はいりません。ちょっとしたコツだけで、劇的においしくなります。

① 温度:楽しみ方で変えてみる

  • 常温(20℃くらい): 香りが一番広がる温度。「どんな香りがするんだろう?」とじっくり楽しみたい時に。
  • 冷凍庫(-18℃くらい): アルコール度数が高いジンは凍りません。トロッとして、アルコールのツンとした感じが消えます。

② グラス:ワイングラスを使ってみて!

専用のグラスがなくても大丈夫。おすすめは「大きめのワイングラス」です。

香りがグラスの中にたまって、飲むときに鼻いっぱいに広がるので、おいしさが倍増します。

ワイングラスでなくても、飲み口が細くなっているグラスであればOKです。

③ 氷:ロックアイス(かち割り氷)を買おう

これだけはこだわってほしいポイント!

家の製氷機の氷ではなく、コンビニやスーパーで売っている「ロックアイス(かち割り氷)」を使ってください。
溶けにくいので味が薄まらず、見た目もプロっぽくなりますよ。


3. 今日からできる!おいしい飲み方7選

気分に合わせて飲み方を変えられるのがジンのいいところです。

① ストレート|まずはそのままで

何も足さずに、少しだけ口に含んでみてください。

舌の上で転がすと、体温で香りがふわっと開きます。「柑橘の香りだ!」「スパイシーだな」と発見がありますよ。
ただ、ジンはアルコール度数が高いので、飲む際は少しずつゆっくりと。
時間をかけて味と香りを楽しんでください。

② オン・ザ・ロック|味の変化を楽しむ

大きな氷を入れたグラスに注ぎます。氷が少しずつ溶けて水と混ざると、隠れていた甘みや香りが顔を出します。時間が経つごとの味の変化を楽しんでください。
細かく砕いたクラッシュアイス、程よい大きさに砕いたロックアイス。ウィスキーで使うような大きな塊の氷。
使う氷の種類を変えることで、クラフトジンの香りや味わいが変わるので、色々試してみてください。

③ ソーダ割り|食事と一緒に

氷を入れたグラスにジンを注ぎ、炭酸水を優しく注ぎます。

炭酸の泡と一緒に香りが弾けて爽快!
唐揚げや餃子など、油っぽい食事とも相性バツグンです。
炭酸水で希釈されるので、アルコール度数も下がりより飲みやすくなります。

コツは混ぜすぎないこと。
炭酸が抜けないように、マドラーで1回くるっと混ぜるだけでOK。

④ ジントニック|王道のカクテル

ジンとトニックウォーターを「1:3」で割ります。

できれば「ちょっといいトニックウォーター(フィーバーツリーなど)」を使ってみてください。これだけでお店の味になります!
トニックのほろ苦さと甘さが最高です。

⑤ ジンリッキー風(ライムソーダ)|甘くないのが好きなら

トニックウォーターのような甘さが苦手な方は、炭酸水+生のライムを絞って。

キリッとしていて、ジンの素材の味がダイレクトに感じられます。

⑥ フルーツやハーブを足してみる

ジンに使われている素材を、ちょい足しするテクニックです。

  • ベリー系のジンなら → 冷凍ミックスベリーを入れる
  • 山椒入りのジンなら → 木の芽を浮かべる 見た目も可愛くて、香りがさらにパワーアップします。

⑦ お湯割り|寒い夜のリラックスタイム

「お湯:ジン=2:1」くらいで割ります。

湯気と一緒にいい香りが部屋中に広がって、まるでアロマテラピー。ハチミツやシナモンを入れてもおいしいですよ。


4. 迷ったらこれ!おすすめの3本

「種類が多すぎて選べない!」という方に、間違いのない3本をご紹介します。

ROKU(六)|サントリー

【日本の四季を感じるバランスの良さ】

桜、お茶、柚子、山椒など、日本の6つの旬の素材を使っています。どんな飲み方でもおいしくて、和食にもよく合います。スーパーでも手に入りやすいのが嬉しい!

季の美(KI NO BI)|京都蒸溜所

【お米から作った、京都の上品なジン】

お米のスピリッツを使っているので、ほんのり甘くて柔らかい。宇治のお茶やヒノキの香りがして、とても雅(みやび)な味わいです。

Monkey 47(モンキー47)|ドイツ

【香りの爆弾!一度は飲んでみたい】

なんと47種類もの素材を使っています。ベリーのような酸味、森のような香り、ハーブの苦味…飲むたびに新しい発見がある、とても複雑で贅沢なジンです。

他のおすすめの銘柄はこちらの記事で紹介しています。


正解はない!自由に楽しもう

クラフトジンの世界に「こうしなきゃダメ」というルールはありません。

濃くしたり薄くしたり、ジュースで割ったり、好きなグラスで飲んだり……。

ジンベースカクテルで個性あるクラフトジンを使ってみると、新しい発見があるかも!

いろいろ試してみて、自分だけの「最高の一杯」を見つけてみてくださいね。
今夜あたり、ちょっといいジンを買って帰ってみませんか?

※このページでご紹介しているお酒は、すべて20歳以上の方が楽しむためのものです。
未成年の方の飲酒は法律で禁止されていますので、雰囲気だけ楽しんでいただけたらうれしいです。

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