オールド・パル(Old Pal)」入門|基本レシピと楽しみ方

カクテル「オールド・パル(Old Pal)」入門|基本レシピと楽しみ方
オールド・パル(Old Pal)は、ライ・ウイスキー、ドライ・ベルモット、カンパリをステアで仕上げる辛口ビター系のショートカクテルです。甘さを抑えたキリッとした飲み口と、カンパリ由来の赤色が特徴です。
オールド・パルの基本情報
- スタイル:ショート(ステア)
- 味わい:辛口・ビター、ハーブ感、キレのある後味
- 色味:明るい赤〜橙がかった赤(カンパリの量で変化)
基本レシピ(2パターン)
A. クラシック比率(1:1:1でドライに)
- ライ・ウイスキー:30ml
- ドライ・ベルモット:30ml
- カンパリ:30ml
- ガーニッシュ:レモンピール
つくり方
- 氷を入れたミキシンググラスに材料を入れます。
- ステアでしっかり冷やし、よく冷えたカクテルグラスへストレイン。
- レモンピールを表面でひねって香りをまとわせます。
特徴
- 甘さ控えめで辛口・ビター寄り。ハーブの複雑さとキレが際立ちます。
B. ウイスキー厚め(骨格くっきり)
- ライ・ウイスキー:45ml
- ドライ・ベルモット:15ml
- カンパリ:15ml
- ガーニッシュ:レモンピール
つくり方
- Aと同様にステア → ストレインで仕上げます。
特徴
- ウイスキーの穀物感とスパイス感が前に出て、よりシャープな印象に。
作るときのコツ(失敗しにくいポイント)
- 冷やし切る:しっかりステアして温度と希釈を整えると、苦味が角立ちにくくなります。
- 比率の微調整:
- 苦味が強い→カンパリ−5ml/ベルモット+5ml
- ドライすぎる→ベルモット+5mlで丸みを足す
- ガーニッシュはレモンピール:柑橘の香りで苦味の余韻がスッと上がります。
- グラスの事前チル:香りと透明感がクリアに出ます。
アレンジの方向性(無理なく試せる範囲)
- ブールヴァルディエとの対比:
- スイート・ベルモットを使うとブールヴァルディエ(甘苦寄り)に。オールド・パルはドライを使うのがポイント。
- ネグローニ系の置き換え:
- ジン→ライ・ウイスキー、スイート→ドライ・ベルモットに置き換えたイメージ。より辛口でビター。
- オレンジ・ビターズを1ダッシュ追加(任意):
- 香りに柑橘の輪郭が足されます。入れ過ぎは苦味が前に出やすいので注意。
- ロング化(応用):
- 風味の骨格を楽しむ目的で、少量のソーダで割る方法もあります(原型とは別もの)。
- ノンアル方向:
- ノンアル・ウイスキー+ノンアルのドライ・ベルモット風+ノンアル・ビターアペリティフで方向性を近づけることは可能(完全再現ではありません)。
よくある質問(FAQ)
Q. どうして甘くないの?
A. ドライ・ベルモットを使うため、同系統のブールヴァルディエやネグローニより甘さが控えめになります。
Q. ベースはライ以外でもOK?
A. 作れますが、ライ・ウイスキー特有のスパイス感が味の柱になりやすいです。バーボンだと甘み寄りに。
Q. ビターズは入れますか?
A. 基本レシピでは不要です(カンパリ自体が苦味成分を担います)。香りづけ目的でオレンジ・ビターズを1ダッシュ加える例はあります。
Q. ガーニッシュは何が合う?
A. レモンピールが定番。柑橘の香りで後味がすっきりします。
由来・名前について
- 20世紀初頭の文献で紹介されることが多いカクテルです。
- 具体的な誕生エピソードには諸説があり、特定の逸話を断定はしません。
- 位置づけとしては、ネグローニ系の辛口・ドライ版としてバーで親しまれています。
相性の良いおつまみ・シーン
- 相性:塩気のあるクラッカー、ハードチーズ、燻製ナッツ、ダークチョコ
- シーン:食前・食後どちらにも。辛口ビターで気分を切り替えたい夜に向いています。
写真・SNSの小ワザ(再現性重視)
- 背景:ダークウッドやバックバーで赤色が映えます。
- グラス:カクテルグラスまたはニック&ノーラ。
- ピールの扱い:表面でひねってオイルを飛ばし、リムにも軽く香りを付けると印象がアップ。
- 撮影:氷はグラスに入れないため、ミキシンググラス側でしっかり急冷して透明感をキープ。
キャプション例
- 「1:1:1で辛口ビター。レモンピールで後味すっきり」
- 「ウイスキー厚め45:15:15で骨格くっきり。今日はドライにいきたい夜に」
ハッシュタグ例#OldPal #オールドパル #ビターカクテル #ライウイスキー #おうちバー
まとめ
- オールド・パルはライ・ウイスキー+ドライ・ベルモット+カンパリの辛口・ビター系ショートカクテル。
- 1:1:1から始め、苦味とドライ感を見ながらウイスキー厚めなどに微調整すると好みのバランスに。
- 由来は諸説があるため断定せず、味の個性(辛口・ビター&キレ)を丁寧に伝えるのがポイントです。