カクテル「ラスティ・ネイル(Rusty Nail)」入門|基本レシピと楽しみ方
ラスティ・ネイル(Rusty Nail)は、スコッチウイスキーにドランブイ(Drambuie)を合わせてステアで仕上げるクラシックなショート/ロング(オン・ザ・ロック)カクテルです。ハチミツ由来のやさしい甘みとハーブ感、スコッチのコクが特徴です。
ラスティ・ネイルの基本情報
- スタイル:ショート(アップ)/ロング(ロック)
- 技法:ステア
- 味わい:スコッチのコク+ハチミツの甘み、軽いハーブ/スパイスの余韻
- 色味:琥珀色
基本レシピ(2パターン)
A. クラシック比率(2:1でバランス良く)
- スコッチウイスキー:45ml
- ドランブイ:20〜25ml
- ガーニッシュ:レモンピール(任意)
つくり方
- 氷を入れたミキシンググラスに材料を入れ、ステアでしっかり冷却。
- ロックグラスの氷に注ぐ(アップにする場合は冷やしたカクテルグラスへストレイン)。
- お好みでレモンピールをひねって香り付け。
特徴
- 甘みとコクの均衡。初めてでも飲みやすい定番比率です。
B. ドライ寄り(ウイスキー厚めでキレを出す)
- スコッチウイスキー:50ml
- ドランブイ:15ml
- ガーニッシュ:レモンピール(任意)
つくり方
- Aと同様にステア。ロックでの提供がおすすめ。
特徴
- 甘さ控えめで後味がシャープ。食後だけでなく食前にも。
作るときのコツ(失敗しにくいポイント)
- 甘さはドランブイ量で微調整:べたつくと感じたら−5ml、物足りなければ+5ml。
- 氷は大きめを推奨:溶けにくく、香りと濃度が安定します。
- ステアは短すぎず長すぎず:しっかり冷却しつつ、薄めすぎないラインを意識。
- ピールは軽めに:レモンオイルを表面にのせる程度で十分。入れすぎるとハチミツの香りが隠れます。
- ウイスキー選び:ブレンデッドならバランス良く、シングルモルトなら個性が前面に出ます。
アレンジの方向性(無理なく試せる範囲)
- 比率アレンジ:1.5:1(ウイスキー:ドランブイ)でリッチ&甘やかに。
- スモーキー寄り:ピーティなスコッチを使うとスモークとハチミツの対比がくっきり。
- ビターズ数滴(任意):アンゴスチュラやオレンジを1ダッシュ。香りの輪郭が出ます(入れすぎ注意)。
- ハイボール応用:タンブラーでソーダ少量を加えると軽快に(原型とは別物)。
- ノンアル方向:ノンアル・ウイスキーにハチミツ少量+ハーブティーのシロップを合わせて“方向性”を再現(完全再現ではありません)。
よくある質問(FAQ)
Q. ロックとアップ、どちらが一般的?
A. ロック提供がよく見られます。アップも可能ですが、甘みとアルコール感がはっきりします。
Q. ドランブイとは?
A. スコッチをベースに、ハチミツやハーブを加えたリキュールです。これがラスティ・ネイルの甘みと香りの要です。
Q. レモンピールは必須?
A. 任意です。柑橘のオイルで後味が締まり、飲み口が軽くなります。
Q. 度数が強いと感じたら?
A. ロックで氷を大きめに。またはドランブイ+5mlで甘みを足すと角が取れます。
由来・名前について
- 名称の由来についてははっきりした定説がありません(釘=Nailの色に似ている等の説はありますが、確証は乏しいため断定しません)。
- いずれにせよ、スコッチ+ドランブイのシンプルな構成で長く親しまれてきた古典です。
相性の良いおつまみ・シーン
- 相性:ダークチョコ、ナッツ、燻製チーズ、ショートブレッド
- シーン:食後の一杯に最適。ゆっくりと甘みと香りを楽しめます。
写真・SNSの小ワザ(再現性重視)
- 背景:ダークウッドやバックバーで琥珀色が映えます。
- 氷:大粒のクリアアイスで見た目も良く、薄まりにくい。
- ガーニッシュ:レモンピールを軽くひねる→表面とリムへ。
- 撮影:結露が出る直前がツヤ感のベストタイミング。
キャプション例
- 「スコッチ2:ドランブイ1。甘みは−/+5mlで微調整」
- 「ピート香×ハチミツの余韻。今夜はロックでゆっくり」
ハッシュタグ例#RustyNail #ラスティネイル #スコッチ #ドランブイ #クラシックカクテル #おうちバー
まとめ
- ラスティ・ネイルはスコッチ+ドランブイをステアで仕上げるシンプルな古典。
- 2:1前後を起点に甘さ・キレを微調整すると失敗しにくいです。
- ロック提供が扱いやすく、ピールのひと手間で後味が整います。